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右手にはめたリングがなにか鼓動を始めた
空気というか空間そのものが振動するというか
なにか三次元の概念では理解出来ないようなベクトルで波が発生しているような
よくわからない感覚
一瞬空間が白か黒かなにか単色に覆い尽くされ
気付けば手には剣が握られている
黒と言い表すにはあまりにも黒く
冷淡と言い表すにはあまりにも冷たく
凶悪にして麗美なものが
まるで平行世界から引きずり出したかのように
「へぇ~
拓也の覇邪気剣-クロノード-はそんな形なんだね」
隣には同じく解放を終えたあやねが立っていた
彼女の手にも同じように
しかし拓也のそれよりも美しく
重量など無いかのように軽く重力など皆無のように存在し
白というにはあまりにも淡白で
まるで天使の羽のようなそれが握られていた
気付けば新たな術者が来ていた
「紅、参戦する」
これがこの世界の決まり文句
意味は私も術者ですよ。これからあなた達と一緒にやりましょう
ってまあこんなかんじ
つまり俺とあやねと今名乗った紅ってひとと3人でやるわけだ
因みに紅も解放している
そしてこいつは同じ高校に通うやつ
中学校の2年生の時に知り合って同時、同年代の術者が居なかった俺にとっては貴重な仲間だったわけで今もこうしてよく一緒にいる
って設定説明してる場合じゃない今は目の前の-ナニカ-を倒さなくては…
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