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「おい、どうするよ?」
「もちろん渡すだろ」
「アンドロイド誰だよ!!」
そんな会話があちこちで聞こえる
怯える沙津希をなだめながら南は
「何があったの?」と聞いた
重い口を開き「私のこと嫌わないで」と震えた声で言い、南が頷くと沙津希は続けて話し出した。
「あの、うちがあいつらが言ってたアンドロイド..最近ニュースでやってた「ユートピア」の事件もうちが関係してる。実はあの人らがうちを作ったんや..
ニュースやと死んだんは7人。でも8人おったはずなんや...
うち完成してから欠陥チェックするためにこの高校で経過見られててん。週一でくる研究所からの連絡聞いて過ごしてた。
でも...一ヶ月位前から急に連絡が途絶えたんや
最後に聞いたのは、
「何があってもお前は捕まるんじゃない。それは世界の為にだ」
それがどういう意味なのか聞き返す前に切れた。そしたらこないだみんなが死んだってニュースが...サンプルも無いって言うんだもん焦ったよ。
だって彼らサンプルには知能プログラムが組み込まれてない。私がメモリーカードを持ってるから...そしてさっきの男サンプルを連れてた。きっとあいつがみんなを...」
沙津希はそこで口を閉じた
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