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こんな世界のど真ん中で、たった独り、涙を流していたあの頃。
どんなに辛くても自分を傷つける事しかできなくて、ただそれでしか本当の痛みを忘れる事ができなかったあの頃。
そんな時、君の香りが僕の心を優しく包み始めていてくれた。
最初は何も気付かなかったはずなのに、君の何処かに惹かれ始め。
君の全てを見始めていた。愛しい物を愛し続け、愛すべき物を愛し。
今では当たり前の、この現状も僕が探し続けていた物だった。
確かな物を見つけにくいこの時代で・・・・・。
例え不確かな物の塊が確かな物に形を変えていてもいい。
ただ、君と肩を並べて歩ければそれだけでよかった。
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