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そして由宇は慣れ始めた日常を過ごしていった。
退屈な授業。下らないクラスメイト達とのやり取り。
最初は何もかもが新しく感じたが、2ヶ月が過ぎると既視感ばかりが強くなっていた。
高校に入れば刺激のない日々とおさらばできる。由宇はそう考えていた。
だが、しかし環境が変わることによってもたらされる刺激も結局は慣れてしまう。
きっとこれからもこういう人生が待っているのだ。由宇はそう思っていた。しかしそれに絶望しているわけではない
何かに情熱を注ぐわけでもなく、何か果たすべき責任を持つわけでもなく、一日一日をただただ過ごす生き方。
面倒くさがりの自分の性格を考えてみればそのような『なんとなく』な人生の方が似合っているような気がしていた。
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