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時間が経つ毎に次第に客の数は減っていき、やがてボールを打っているのは慶介だけになった。
彼は結局、今日購入したチケットの全てを使い、部活後だというのにみっちりバッティングを行っていった。
由宇はどこか満足げで清々しい顔をした慶介を嫌そうな目で見つめた。
「よくまぁ、飽きないな」
「飽きねーよ、一生。じゃ、また明日な。……お、そうだ、野球部は君の入部をいつでも歓迎するぞ!」
慶介はそう言って、バッティングセンターのドア開け、出ていった。しっかりと一言、由宇を野球部に勧誘してから。
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