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「タク!」
大好きな少しばかり猫背な後ろ姿を見つけた
だから俺はその背中に向かって走り出す
「あ、松下さん」
そうよそよそしく俺をさん付けする彼はこの世で一番大切な人
「一緒の局で仕事とか運命じゃね?」
「はいはい、で…これから撮影?」
素っ気ないのは照れ隠し、そんな所も大好き
「そうだ!終わったら久しぶりに家で飲もうよ!」
「大丈夫なの?最近忙しそうじゃん」
そうやって面倒くさそうにしながらも俺の心配してくれる
「大丈夫!飲もうよ!」
「じゃあ俺は21:00に終わるから」
「じゃあ待ってる!約束ね!」
俺の一目惚れから始まったこの恋は、2年前にやっと実った
沖田琢磨、俺の大切な人
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