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「人の気持ちを知りたいから、他人を殺した? 意味が解らないな」
「理解出来ないのは、君達が想像している他人の感情は、全ての感情の一角でしかないからだ。僕が知りたいのは、人間の殺意、嫉妬、恐怖といった負の感情。それこそが人間の本質であり、もっとも美しい。そう思わない?」
三島のにこやかな笑いに、2人は寒気を感じた。
「理解できないな。唯一解るのは、このまま貴様を放っておくと危険だという事だ」
三島が何を言いたいのか理解出来ない。
ただ、得体の知れない何かを感じ、清原は、三島の眉間に照準を合わせた。
高見もそれに倣う。
「全ての可能性を否定するな!」
三島が突然笑みを絶やし、叫んだ。
その声に2人の体が震えた。
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