日常 その2

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 その人物はパーカーを羽織り、下はズボンを履いています。  右手には、ギターケースを持っています。 「上、いいですか?」 「はい、どうぞ」  椿は、彼を店の左端にある階段に誘導しました。  彼が階段を上がると、丁度二階に相馬紳司がいました。 「いらっしゃいませ、どうぞ」  紳司は、彼を一階の席が見渡せる席へと案内しています。  席に座り、ギターケースを隣の椅子のアームレストに凭れかけていると、 「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか?」  紳司の後を受け継ぎ現れたのは、柏木宗一郎です。
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