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彼はココアの入ったカップに手を伸ばしました。
昔から、二階から見る一階の景色が彼は好きでした。
上から見ると、雲の上から下界を見ているような気分になるからです。
だから二階がある喫茶店を探していたのです。
その頃一階では、彩乃介が五月蝿いまま、帰っていきます。
彼はココアを飲みながら、一階のその光景をボーッと眺めていました。
その後床宮京が鳥かごに入れられた小鳥のピィちゃんに、夕顔日暮から貰ったソーメンをあげています。
「可愛いなぁ、おい! なんでそんなに可愛いんだ!」
突然の男言葉に、彼はビックリしてココアを飲む手を止めました。
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