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そうこうしていると、回りが急速に暗くなってきました。
「お客様、申し訳ありませんが、閉店時間です」
二階へ上がってきた店長のバジル‐ダルクが彼に声をかけました。
「す、すいません」
彼は素早く立ち上がりました。
「あの、また来てもいいですか?」
「はい、いつでもお待ちしております」
バジルの言葉に感謝しつつ、そのまま歩いていきます。
「お客様、ギターケース、お忘れです」
バジルに言われ、慌てて彼はギターケースを取りに戻りました。
「ありがとうございました! またのお越しを」
そんな声を聞きながら、彼―柚木奏巳は扉を開けて出ていきました。
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