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「茉奈ちゃん天国に帰れたかな?」
「瑛太……大丈夫だ
きっと、俺がお前らも連れて帰ってやる」
晃が香音と瑛太の頭を撫でる。
この道が天国への道なら必ず続いてると晃は信じた。
「うわぁ!?」
「瑛太!?
今、引き上げるからな」
「いやぁぁ!!」
「香音!!」
そう簡単に行くはずがなく悪戦苦闘している。
「(くそっ、俺は何も出来ないままかよ……)」
歯を噛みしめて己の力の無さに嫌気がさした。
「とうっ」
べしゃりて音がして飛んで来た香音を抱き締めた。
隣にはついさっき引き上げた瑛太が居る。
「こらー!!
うちの班の奴に何するのよ!!
許さないわよ!!」
その声に三人は目が点になった。
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