再会を信じて

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《試験に合格した班は合同に集まって下さい》 そんな放送が送られた。 それは、茉奈達も同じであった。 「皆、いよいよお別れだね 寂しくなるね」 瑛太と香音は足を止めて二人に言った。 「産まれ変わったら天国の事も……」 「皆の事も忘れるの?」 晃と茉奈は二人の頭を撫でて言った。 「大丈夫だよ 私達は離れないよ きっと近くに居るから」 そう言って笑いあった。 《茉奈班は速やかに来て下さい》 四人は慌ただしそうに駆け出した。 一人の影が四人を見守る。 「頑張るだよ皆……」 その呟きは誰にも聞こえないまま風に乗せられた。 そして 四人は手を握りながら前の扉に手をかけて光が四人を包み込んだ。
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