第一章

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優「・・・・・・・雪今が何年だか分かる・・・・・・・?」 優と名乗る男はいきなり変な質問を俺にしてきた 雪「2010年だろ?」 優は黙ったまま俺の方を見ていた、すると口を開いた 優「今は1863年だよ・・・・・・・・」 雪「えっ・・・・・・・?えぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇ!!!!!!」 (そう言えばあの爺さん幕末がどうのこうの言ってたぁぁぁ!!!!!) 優から聞いた言葉に幕末に飛ばされた事を思い出し叫んでしまった 優「それにもう一つ雪は・・・・・・  人間じゃないよね・・・・・・・・」 雪「・・・・・・・・。何言ってんだよ、頭でも打ったか・・・・・・?」 優「この姿を見てまだそんな事が言えるかな」 優は顔に巻いていた黒い布をスルリと外した 雪「その顔はっ・・・・・・・・」 布を外した優の顔は目は血に染まった様な赤い目、白い角、髪の毛は透き通る様な銀色をしていた 優「知らない何て言わせないよぉ」 優はクスリと楽しそうに笑いながら俺の事を見た 雪「優お前一体何者なんだ・・・・・・・」 俺は優を睨み付けながら刀を少し抜き構える 優「俺は・・・・・・・・・・・・・       鬼だよ」 雪「・・・・・・・・・・・・」 俺は抜きかけていた刀をチンッと鞘に納めた 優「そんな姿してないで本当の姿に戻ったら?」 優は嬉しそうにクスクスと笑い俺の方を眺めてきた 雪「優だったら見せてもよさそうだな・・・・・・」 スゥッと大きく深呼吸すると次の瞬間俺は優と同じ姿になった 雪「何で俺が鬼でこの時代の人じゃないと分かった?」 優「一つは中川と言う苗字・・・・・・二つ目はその二本の刀、その刀は中川の物だからね・・・・・・その二つで人間じゃないと分かった・・・・・・・・でも雪は中川には居ないって事はこの時代の人じゃないって事♪」 優は得意げに長々と話し人差し指を立てニコッと笑った 雪「優は凄いなそれだけで分かるなんて・・・・・・」 俺の本当の正体は鬼、それに気付いた人は居ない 逆に気付く筈が無い・・・・・・・ 、
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