第一章

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冬の寒さが過ぎ桜の蕾が膨らみ始めた頃 ?「はあっっ!!!!!」 ―スパァァァンッ 「いってぇぇぇぇ!!!!!!」 ある一つの道場に竹刀の音と幼い少年の声が響いた ?「う~んまだまだだな」 肩に竹刀をポンッと乗せ頭を摩っている幼い少年を話し掛ける 俺は中川雪、この道場で剣道を教えている 「先生もうちょっと手加減してよ・・・・・・・・;」 少年はしゃがみ込み涙目で俺を上目遣いで見て言った 雪「なにいってんだよ、実戦だったら死んでたぞ」 「実戦って・・・・・・ここは平成だよ!!!そんなことあるわけないよ!!!」 立ち上がると少しむきになって俺に騒いでいる 雪「そのぐらいの気持ちで戦えってことだよ」 騒いでいる少年の頭をぐしゃぐしゃと撫で回しニコッと笑い掛けた 「・・・・・・・////」 雪「どうかしたか・・・・・・?」 いきなり顔がたこの様に真っ赤になった 「何にもないよっ!!!!///」 少年はバッと頭の上に乗った俺の手を払いのけた 雪「何だよ変な奴・・・・・・・・」 「先生そういえば、一週間後京都の高校入学式じゃなかった?」 雪「う~ん・・・・・そうだっけぇ?」 少年はいきなり話題を切り替えてきた、俺はこの春から自分の腕を磨く為に京都の高校に通う 春休みはずっと少年と剣道の練習をしていていつの間にか残り一週間になっていた 「ダメだこの人」ボソ ―バコッ 「いってぇぇえぇぇ!!!」 少年は聞こえない様に言ったつもりだったが俺の耳にはバッチリ聞こえていた為頭に拳が落ちた 雪「言葉遣いに気をつけろよ」 ニッコリと笑い手をバキバキと鳴らしながら少年に近付いて行く 「せっ・・・・・・先生あの刀何!!!!」 雪「んっ・・・・・・・刀?」 少年を殴る前に少年は俺の後ろに指を指した 「ずっと飾ってあるから何かなって・・・・・・・・・;」 雪「あぁ・・・・・・・あれは妖刀だよ」 「妖刀?」 俺が少年の質問に答えると少年の頭の上に幾つものハテナが浮かんだ 、
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