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雪「あぁ・・・・・名前は白桜と黒桜俺ん家の家宝らしいよ」
自分の家の事については余りよく知らない、俺は二本の刀を持ち上げた
白桜は鞘から刀身から何から何まで真っ白、黒桜は全てが真っ黒で不思議な刀だ
「先生!!その刀持たせて!!!!」
雪「ちょっとだけだぞ」
目を輝かせている少年に一本刀を手渡した
―ガシャンッ
雪「どうした!?!?」
刀を渡した途端に少年は刀を床に落としたので驚いてしまった
「重い・・・・・・・」
雪「えっ・・・・・・・?」
少年はただ一言呟くと床に落ちた刀を呆然と見ていた
「重すぎるよ・・・・・・一本だけでこんなに重いなんて・・・・・・・」
少年の言っている事がよく分からず落ちた刀をヒョイッと拾い上げた
雪「重い・・・・・?こんなに軽いのに・・・・・・」
「そんな!!!!!両手で持っても一本は持てないよ!!!!」
雪「なんでだ?」
何時もの様に少年が悪ふざけしているだけかと思った
「きっと先生は刀に認められたんだよ!!!!」
雪「刀に認められた?」
「きっとそうだよ!!!!さすが先生!!!!」
雪「クスッ・・・・・・妖刀に認められるなんて嬉しいね」
自分の事の様に嬉しそうにしている少年にクスッと笑ってしまった
そう言うと二本の刀を元の場所に戻す
「ってことは先生の先祖は武士ってこと?」
雪「武士ではなかったらしいよ、たしか忍び?だったかな・・・・・・?」
「すごい!!!じゃあ先生も忍者になれるんだ!!!」
雪「はぁ・・・・・・変な事言うなよそれよりもう暗いから帰れよ、あと明日大事な事あるから絶対来いよ・・・・・・・・」
無駄に楽しんでいる少年に呆れ、手をヒラヒラと振り少年を道場に残し一人で道場を出た
「あっ!!!!ちょっと先生!!!!」
少年は俺を追いかけ走って道場を出た
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