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―――夜
その日の夜俺は一人で出掛けて居た､袴と言う今の時代珍しい格好だった
温かな夜風が夜道を通り抜け､俺の髪の毛を靡かせる
雪(明日あいつに道場を任せるって言わないとな･･････)
俺はもうすぐ京都に行ってしまう為俺が戻って来るまで少年に道場を任せようと考えていた
雪｢あいつなら大丈夫だよな･･････｣
真っ暗な夜空に浮かぶ月を見てクスッと微笑んだ､まだ幼いが腕は確かだ
―キィィィイィィィイ
雪｢えっ･･･････････?｣
ドンッッ
考え事をしているといきなり光が俺を照らし付けた
考える暇も無く俺は車に轢かれた､轢かれたと気付くのに少し時間がかかった
身体がギシギシと痛み動かない､目の前は血で真っ赤に染まっていた
雪(いってぇ･････こりゃ駄目だな､身体動かねぇ俺の人生結構呆気なかったな･･････)
身体の事は自分が一番よく分かっている
薄れていく意識の中あの少年の事が頭を過ぎった
そこで俺の意識は途絶えた･･･････
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