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優「そういえば雪行く所ある?」
雪「あっ・・・・・・・;」
すっかり自分が未来から来たという事を忘れていた
未来から来たのだから行く所なんてある筈が無い
優「あははっやぱっりそうだと思った、あはははは」
優は俺が何にも考えていない事に笑い出す
雪「う~んどうしよう・・・・・あっそうだ!!!」
俺は閃いた様に手をポンッと叩いた
優「あははっどうかしたの?」
今だに腹を抱えて笑っている優は涙目で俺の方を向いた
雪「優っ!!!!!俺を中川に連れて行って!!!」
優「えっ!?!?それだけは駄目!!!!!」
優は俺の肩をガシッと掴みながら必死な顔をして懸命に話した
雪「何で・・・・・・?」
何故優が此処まで必死になって止めるのかが分からなかった
優「もし雪が中川家に来たら人を殺させないといけない!!!!!」
雪「人を殺す・・・・・・・・・?」
優の言葉に耳を疑った、そうだ俺の先祖は忍びだ
忍びは暗殺等を専門に取り扱っている、つまり本物の暗殺集団
優「そうだよ・・・・・中川家は忍びの家系、入ったら人を殺さないといけない・・・・・・・・雪は人を殺した事がある?」
俺は返事はせず優にただ首を横に振って見せた
優「雪は女の子だ、俺は雪に人殺しはさせたくはない・・・・・・」
優は人を殺した事がない俺に人を殺させない為に俺を入れない様にしたいんだ
雪「優・・・・・・・・・・」
優「俺は雪に幸せに暮らして欲しいんだ」
優の目はとても真っ直ぐしていた、何故初対面の俺に此処までしてくれるんだ
雪「俺はどうすればいいんだ?」
優「そうだなぁ・・・・・・あっ!!!!!この辺りに知り合いが甘味屋をやってるからそこで働かせて貰おう!!!」
優は何にも気にせずニコニコ笑いながら話した
雪「えっ!!!そんないきなり大丈夫なの!?!?」
俺はいきなり行ったら絶対に迷惑だと思った
優「大丈夫大丈夫♪じゃあ早速行こうかぁ!!!!!」
優は笑うと鬼から人間の姿に戻り着流しにサッと着替えた
俺も人間の姿に戻ると優は俺の手を引き京の町へと一緒に走って行った
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