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「何だここは・・・・?家じゃねぇのか・・・?」
雅俊はとりあえずその草原を歩いてみた。
が、その前に
「・・・服変わってないか!?」
そう。制服を着ていたはずなのにいつの間にやらスーツになっていたのだ。
いやはや詐欺師とはこんな格好をするのか?
「おーい!そこの人!!」
後ろから声が聞こえた。
雅俊はとりあえず振り返ってみる。
そこには雅俊と同い年くらいであろう女が立っていた
「あなた、新規のプレーヤー?」
「ハァ?」
雅俊は突然の質問についこう言ってしまった。
すると女は苦笑いしながら
「あーやっぱりそういう反応になるんだね・・・ここはオンラインゲーム【キングダム】っていうの!そして私も初心者。まぁ立ち話もなんだからすぐ近くに酒場があるから一緒に行こっ!」
女がすれ違いさまに肩をたたく。
しかし雅俊はそれを見過ごさなかった。
「ヒヒャハ。待ちな。」
女の手をすばやく掴み、上に上げる
「ちょっ・・・やめっ」
「手癖悪いなぁーお前嘘で俺に勝てるとでも?」
女の手には雅俊の懐に収められていた小袋を持っていた。
「・・・・あなた・・・何者?」
女が忌々しそうに見つめる
「盗人に名乗る名なんてねーよ。ただの初心者詐欺師だよ。」
観念したのか女は手に持っていた小袋を手放した。
金属音が聞こえたから中身は多分金だろう。
「さぁて・・・この世界について教えてもらおうか?」
雅俊は悪い笑みを浮かべていた
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