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そして、高等部の入学式の日がやってきた
本当なら嬉しい日なのに、私は複雑な心境だった
次の日から彼は施設に入所してしまうから・・もう毎日学校で何をしたのか、どんな事があったのか・・・聞けないし、彼の笑顔を毎日支えにしてきたのに、見れなくなるのがすごく辛かったのだ
彼自身分かってなく、帰れると思ってる事もいたたまれなかった
ひとりになると私はずっと泣いていた、そして
『ごめんね、ごめんね』
とずっと呟き、また涙を流しを繰り返していた
『どこにいても一緒だよ、ねぇちゃんは味方やからな笑ってような』
次の日私は通学バスに彼に最高の笑顔をむけ、最高に辛い思いを抱えながら乗せたのだ
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