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そう、あれは真夏の昼下がり。
「ねえ、一緒に遊ばない?」
‘水を求めて声をかける魚’
その口から出ることを慣れてしまった言葉達は無情にも彼女の耳に届いた。
白をベースとしたスカートに茶色のパーカー。
シンプルなファッションこそ彼女らしく、似合っている。
「もう一回言ってもらえます?」
唇が揺れた先には小さな声。
だが、男には届いた。
「一緒に遊んで」
あまりの容姿の美しさに、慣れたはずの言葉に胸が弾んだ。
「ざけんな」
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