小さな箱から

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「はい。クオちゃんのね。」 俺の頬に当たっていたのはコーラだった。 「ありがと。」 俺はジュースを受け取りリンも隣に座りオレンジジュースを飲む。 「どう?少し落ち着いた?」 「うん。ごめんな?リン。」 「謝んなくてもいーよ。次はクオちゃんの乗りたいものに乗ろう。」 「……ああ。じゃあ観覧車に乗りたいな。」 「観覧車?うん。丁度夕日見れそうだしね。行こっ♪」 俺たちは多少並んだがすぐに乗れた。 「わぁぁ。クオちゃん。まだ頂点じゃないのに人が小さく見えるよー。」
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