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「わりぃなあ、遅くなっちまって。ちょっと大魔王倒すのに手間どっちってさ」
そうして現れたグラサンナイフ男は悪びれた様子もなく帰ってきた。
本当に何やってたんだ。
「それでは、ボクらの自己紹介をしましょう。ボクはターボ=ゲートン。12歳でシガム出身です。一応ここの店長のようなものをやらせていただいてます」
グラサンナイフ男のボケは聞き飽きたかのようにスルーして、帽子の子が自己紹介した。
12歳か。
見た目はもう少し幼く見えるけど。
でも精神はプラス3、4歳って感じだから、まあそんなものか。
「オレはタイガ=カイルだ。ルイク出身の14歳。ここの番犬のようなことをしている」
……タメ、だな。
というか番犬ってなんだ。
最初に僕にしてきたようなこともそれに含まれてるのか?
ナイフ持ってるのもそれが理由?
「私はルナ=パーキースです。えーと、グニス出身。16歳。あとはうーん、ここの社員です」
社員…?
店長なのに社員?
店員じゃないのか?
この人見た目はキレイなのに言うことが結構ちぐはぐだな。
平気で下品なこと言うし。
「……」
最後の一人に視線が行くが喋りだす気配がない。
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