第一話 出会い

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「おぃ。」 「うぎゃっ!!!なっなななんでしょー!?」 ヤバい。寄り掛かってたのばれた? あーもう最悪!! プッ 「あははっあはっっヒーあはっヒーヒー笑わせんなし!!ぁははっ 恐る恐る顔を除きこむと、腹抱えてめちゃくちゃ大笑いされた。 なにこいつ。そっちが急に話かけるからびくっただけじゃん!! 感じ悪っ 「笑いすぎなんですけど。てかちょっとは遠慮しろ!」 「いやーごめんごめん。今ドキ『うぎゃっ』って言う人いんだなーと思って。あーウケたっ!」 腹立つわー。何こいつ。 まぁイケメンだけど。イケメンはなんでも許されるとでも思ってんのかこんにゃろ。 ちょっと長めの茶髪に、右に一個だけついた青い一粒石のピアスがまた似合ってて。 睫毛長いし。鼻筋とおってるし。 カッコイイ部類なんだろーなー。 ジー- 「何?惚れた?」 ムカ。 「惚れません。馬鹿?」 「うわ。ひどっ。てかさ、その制服『A高』だよね?俺『B高』の二年。新原 悠。よろしく。」 そう言って新原 悠は手を差し出してきた。 なんで握手?なんて思ったけど、聞くのはやめておいた。 流れであたしも手を差し出す。 「『A高』の一年。野木 ゆうり。よろしく?です。先輩。」 こうして悠とあたしは出会った。
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