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「おぃ。」
「うぎゃっ!!!なっなななんでしょー!?」
ヤバい。寄り掛かってたのばれた?
あーもう最悪!!
プッ
「あははっあはっっヒーあはっヒーヒー笑わせんなし!!ぁははっ
恐る恐る顔を除きこむと、腹抱えてめちゃくちゃ大笑いされた。
なにこいつ。そっちが急に話かけるからびくっただけじゃん!!
感じ悪っ
「笑いすぎなんですけど。てかちょっとは遠慮しろ!」
「いやーごめんごめん。今ドキ『うぎゃっ』って言う人いんだなーと思って。あーウケたっ!」
腹立つわー。何こいつ。
まぁイケメンだけど。イケメンはなんでも許されるとでも思ってんのかこんにゃろ。
ちょっと長めの茶髪に、右に一個だけついた青い一粒石のピアスがまた似合ってて。
睫毛長いし。鼻筋とおってるし。
カッコイイ部類なんだろーなー。
ジー-
「何?惚れた?」
ムカ。
「惚れません。馬鹿?」
「うわ。ひどっ。てかさ、その制服『A高』だよね?俺『B高』の二年。新原 悠。よろしく。」
そう言って新原 悠は手を差し出してきた。
なんで握手?なんて思ったけど、聞くのはやめておいた。
流れであたしも手を差し出す。
「『A高』の一年。野木 ゆうり。よろしく?です。先輩。」
こうして悠とあたしは出会った。
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