Prologue

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俺は勢いよく目を開けた。 「あ♪ゆぅ君やっと起きた!も~、早く着替えないと遅刻しちゃうよ?」 ベッドに寝そべる俺を上から覗き込む少女。 彼女は飯島栞、俺の幼なじみだ。もうなんだかんだで9年の…じゃなくて! 「なんで栞が俺の部屋に居るんだよ!?てかどうやってここに…」 「え?なんでって起こしにきたんだよ?ゆぅ君いっつも寝坊するからね~♪」 ぐ…言い返せない…… 「鍵はなくても大丈夫だよ!2階の窓から入ったから!」 ………もうなんとやら。 そう言って栞は振り返って時計を見ていた。腰まで伸ばした栗色の髪が小さく揺れる… おっと、自己紹介がまだだったな。俺は秋山雄汰。今日から高校一年生だ。この街唯一の私立高校、光が丘高校が俺達の新しい母校になる。 さて、何故幼なじみの栞が俺を起こしに来るに至ったのか、その経緯を少し話しておこう。
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