Prologue

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今から約2週間程前のことだ… 「海外に転勤?」 「そうだ。来月からシカゴに行くことになった。お前ももう高校生だ。ついて来るかどうかは、自分で考えなさい。」 そういわれましても…俺英語喋れないしなぁ… 「俺は行かないよ」 そう告げた時に事件は起こった。 「そうだ、言い忘れていたが、日本に残るときは、隣の飯島さんに面倒見てくれるように頼んでおいたからな。よかったな。」 「なぁ!!?」 親父め余計な事を…飯島家に面倒をみてもらうってことは…必然的に栞が… 「特にほら、栞ちゃんがいるだろ?空き部屋好きに使っていいから、頑張れよ!」 「大きなお世話だっっ!!!」 久しぶりに怒鳴ったおれだった… こうして、晴れて一人暮らしを始めた俺だったが、入学式初日から栞の侵入を許してしまう有様だった。 窓に五重ロックくらいかけてやろうか…
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