11人が本棚に入れています
本棚に追加
「ゆぅ君と同じクラスじゃないなら学校行かない…」
完全にイジケてしまっている栞を見るのは久しぶりだな…
「まあ…何だったら昼休みくらいは栞のクラスに行って「いいもん。ゆぅ君と同じクラスじゃないから学校行かない!」
「ええい!うるさい!!とにかく教室行くぞ!!」
そう言って、わがままを言い続ける栞を引っ張りながら、校舎へと入って行った。
ちなみに、光が丘高校では、必ずしも1年が一階、というわけではない。俺の5組は2階で、栞の8組は1階である。
栞を8組に押し込み、俺は5組へと向かう。
途中で「あとで絶対5組に行くからね~!」とか言う声が聞こえたが、聞かなかった事にした。
さて、俺は階段を上がり、2階の5組を目指した。
すると、5組の前で先生達が話をしている。どこか皆表情が重かった。
「やはり、クラスを下に…」
「しかし、手続きが…」
「今更クラス…なんて誰も…」
気になる。ものすごい気になる。
ちょっと声かけてみようかな…そう思った時だった。
「なにかあったんですか?」
……聞き覚えのある声が、俺のすぐ後ろから聞こえた…
最初のコメントを投稿しよう!