Prologue

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「ゆぅ君と同じクラスじゃないなら学校行かない…」 完全にイジケてしまっている栞を見るのは久しぶりだな… 「まあ…何だったら昼休みくらいは栞のクラスに行って「いいもん。ゆぅ君と同じクラスじゃないから学校行かない!」 「ええい!うるさい!!とにかく教室行くぞ!!」 そう言って、わがままを言い続ける栞を引っ張りながら、校舎へと入って行った。 ちなみに、光が丘高校では、必ずしも1年が一階、というわけではない。俺の5組は2階で、栞の8組は1階である。 栞を8組に押し込み、俺は5組へと向かう。 途中で「あとで絶対5組に行くからね~!」とか言う声が聞こえたが、聞かなかった事にした。 さて、俺は階段を上がり、2階の5組を目指した。 すると、5組の前で先生達が話をしている。どこか皆表情が重かった。 「やはり、クラスを下に…」 「しかし、手続きが…」 「今更クラス…なんて誰も…」 気になる。ものすごい気になる。 ちょっと声かけてみようかな…そう思った時だった。 「なにかあったんですか?」 ……聞き覚えのある声が、俺のすぐ後ろから聞こえた…
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