まるで運命のように

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その日は星がきれいな夜だった。 もっとあの星達を見たいと思った。 遠くまで広がっている星空。 わたしはそんな星達にさそわれるようにして、家をこっそりと抜け出した。 いや、こっそりと抜け出すはずだった。 ドッシーン!! 派手な音が突然鳴り響いた。 これはわたしが地面に落ちた音。 そう、わたしは家の窓から抜け出そうとして、そこから落っこちてしまったのだった。 「痛った~!!......なんで1階の窓から出ようとして落ちちゃうワケ~!? もしかしてわたし......運動神経ゼロ!? ......仮にも吸血鬼の血をひいているというのに!?」
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