夏の大会

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「彼奴なんやねん…試合終わったら絶対しばいたんねん。突飛ばしやがって…ムカつくわホンマムカつく」 自販機に着くまで一人でブツブツ言いながら歩いとった。 自販機の前に着くとあることを思い出した。 「着いたのはええけど侑士って何が好きやったっけ?」 従兄弟の好きなジュースが分からず自販機の前で悩みながらしゃがみ込んでもうた すると 「すいません。自販機の前にしゃがまれると邪魔なんですが…」 「あっ、ごめんな」 俺は声が聞こえると慌てて立ち上がった。 そこに立っていたのは格好ええ茶髪の男の子やった 「格好ええな…」 俺は思わず呟いとった その男の子はキョトンとした顔で俺を見とった。 「えっ…あの、その……そうやなくて」 「ぷっ。あなたって面白い方ですね」 笑われた 俺おもろいことしたんかな?
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