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「え~と私の部屋は…あ、あった。」
セレナは自身の部屋番号が書かれた紙とモニターの番号を照らし会わせる。
「「18号室」」
二つの声が重なった。
その声の主を見てみるとさっきまで皆の注目を浴びていた少女だった。
「あなた18号室?」
話しかけられた。私はとっさのことに声が出ず、
「そ、そうです。」
と返事に少し戸惑ってしまった。
「私セレナ・フローライト12歳です!これからよろしくお願いします!」
今度は躊躇せずしっかりと敬意をはらって頭を下げながら挨拶する。
「私はアルティス・サンウェルド14歳…て言わなくても知ってるか」
なにやら意味深なことを言ってきた。
「?私今まであなたと会ったことないし名前だって今日初めて聞いたよ」
私は素直に答えた。すると少女は少し驚いた素振りをみせ、
「あなたサンウェルドって聞いたことないの?あの魔導師で有名な…」
「いやいや全然」
手を左右に振ってアピール。
知らないもんは知らなんだから仕方ない。
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