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「隊長、そうやって気配を殺していきなり現れるのやめてくれませんか?けっこう心臓に悪いんですよ」
とセレナが訴えても、
「いや~でもこうね、予想通りの反応してくれる方がいらっしゃるとついねぇ」
セレナは隊長の指さす方に目を向ける。
そこには未だに隊長の奇々怪々な行動になれていないのか少し離れた壁に背中を向けてへばりついている半分涙目のアルティがいた。
「アルティ~いい加減慣れなよ。隊長はこういう人なんだからさぁ」
そういうセレナに隊長は そうそう と頷いていた。
「あ、あんたが順応性あり過ぎなのよ!」
ようやく言葉を発せられるほどに落ち着いたのかアルティは元のところに戻ってきた。
ちなみにアルティ達がいた場所は入り口が見えるところで人の出入りは確認出来た。なのに入ってきた様子もないまま突如背後から現れたのだ。驚かない方が珍しいだろう。
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