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「それで隊長、いったいどんなご用件ですか?副隊長がどうとか…」
「副隊長に会いたいかって言ったんだよ。実は君たちの顔を合わせも兼ねて一度戻ってきてもらってるんだ」
隊長はなにが嬉しいのか満面の笑みでそう言った。
「でもね、報告とかのためにアクセラが話を聞いてるから今すぐには会えないんだ。残念残念~」
(それって隊長の役目でもあるんじゃ…)
アルティは心の中で率直にそう思った。
「今終わったかどうか確認してくるからちょっとだけ待ってね」
そう言って隊長は休憩室を後にした。
「…ここからアクセラさんのいるところまでどのくらいだと思う?アルティ」
「さあ?隊長室とかなら行って帰ってくるだけでも5分はかかると思うけど…」
などと話していること30秒…
「今終わったってさ、だから今からこっちに来るって」
「「……」」
二人の予想をかすりもしない高タイムで隊長が帰ってきた。
(…この人をホントに人間か?)
アルティは心の中でそう思わずにはいられなかった。
「お、来た来た。じゃ紹介するよ」
そう隊長が言うのと同時に一人の男が部屋に入ってきた。
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