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「!!レクサス教官」
セレナは部屋に入ってきた男の顔が見えると突然そう叫んだ。
「あれ、セレナじゃないか。それにアルティ…そうか君たちが新しく入った隊員だったのか。いやいやこれは驚きだ」
レクサスと呼ばれた男は笑顔でそう言った。
「驚いたのはこっちですよ。まさかレクサス教官が副隊長だったなんて!ねぇアルティ!」
「レクサス教官、お久しぶりです」
アルティはテンションハイなセレナを無視して丁寧に挨拶した。
「まさか私たちのことを覚えていてくれるなんて嬉しいです」
「はは、それはあれだけ派手にやらかしたんだから忘れろってのが無理な話しさ」
「あ、え~とそれは…」
そう言われたセレナはそのかつての失態を思い出したのか顔を赤くして視線をそらした。
…そうこの男、レクサス・フラックは訓練校時代短期間だけ教官としてセレナ達に魔法を教えていたのである。
教官の訓練初日にセレナはいつもより力が入ってしまい、魔力を制御出来ずに派手にやらかしてしまいそのせいで覚えられてしまったのである。
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