転入生の憂鬱。

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僕の名前は金仁 久雄(きんに くお)。 15歳の高校一年生。 容姿は、少し長めにカットされた黒髪に丸い目。 背は高く細身。 容姿と名前のせいで結構イジメられてた。 背が高いのに、童顔。 ムキムキのマッチョではないのに苗字で呼ばれるときんにくん。 まぁ、名前に関しては否定はしない。 だって、僕は隠れマッチョだから。 けど、複雑だった……。 何で僕がイジメられるのか納得いかなかった。 親には心配かけたくないから、不登校とか中退とかしたくなかった。 ただ……。 ただ堪えていた。 しかし、こんな僕に転機が訪れた。 父が仕事の都合で、引っ越す事になった。 引越し先からじゃ学校が遠いから転校する事になった。 親は僕だけでもここに残る事を希望したが、僕は転校を選んだ。 半ば、ごり押しだった。 とにかく、今の状況から逃げたかった。 誰も知り合いがいないところに行きたかった。 しかし、転校先の学校名は少し変わってる。 私立・松磨屡学院。 まつする学院。 マッスル学院。 … … … … 。 きんにくんが、マッスル学院。 ……ギャグじゃん。 まぁ、元々は男子校で今は共学になった由緒正しき学校らしい。 どう転がるかわからないけど、わがまま言って転校したんだ。 頑張るしかないな……。
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