いつものしあわせ

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「またって…その言い方だと  毎回そうみたいに  聞こえるんだけど?」 ジロリと父を睨むと 「そうじゃないのか?」 父はニヤりと笑って言うが、 その通りなので うっ…と黙った。 「まぁまぁ」と ガハハと笑いながら、 背中を叩く。 (い…痛い;) 背中の痛みに我慢しながらも、 父を見た。 「お前は親バカ過ぎだ。  少しは離れるのも大事さ。」 離れる……なんて 無理だー! 僕は平都達を愛している! ホント毎日一緒にいたいくらい。 ……うん、自分でも  親バカだって  理解してるけどね… そう肩を下ろす。 すると、 平都達も気づいたらしく、 「おかえりなさい」と 3人がいう。 父も返していると… 「おじぃちゃーん!」 平都と沙璃は満面の笑みで 父に抱き着く。 「おぉ。平都と沙璃。  ただいま。  いい子にしとったか?」 と、頬擦りしている。 なーに、 デレデレしちゃって、 父さんも充分、 孫命になってんじゃんっ! そう恨めしく見ていたが、 やっぱり仲良さそうに 父さんと子供がじゃれているの を見ると、 心があったかくなり、 嬉しい気持ちで いっぱいになる。 .
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