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愛美はそれだけではない…
実は…
『バンッ』
書類を手に取った時、
物凄い音がした。
その音のたった方を見ると、
机に手の平が乗っていた。
その手は……
凄い血相をした愛美が
机を叩いた音だった。
ヤバい…;
そう覚悟して愛美を見ると
「兄さんっ!
またやったんですかっ?」
そう怒鳴ってきた。
実は……
僕の妹でもある…;
『あははっ;』
と苦笑いすると
余計に愛美は綺麗な眉が
曲がる。
「何があははっよ!
何っ回、
注意したらわかるの!
仕事中は駄目だって
言ってるでしょうが!」
僕も愛美は可愛いとは
思うけど、
美人の怒った顔って
迫力あるよね…;
「でも…沙璃と平都の様子が
気になって、
仕事が出来ないんだもん。」
「何が『だもん』よ!
いい大人が何子供じみたこと
言ってんのよ!
仕事に集中しなさいっ!」
容赦ないな…
皆からは美人秘書とか
言われてるけど
僕からしたら、
鬼秘書だよ;
「何か言った?」
「いいえ;
何でもないですっ!」
右手をおでこにあてて、
びしっと敬礼した。
我ながら、
妹にこんなことして
情けない…;
周りが見たら、
絶対口が
閉まらない光景だよな;
(とほほ…)と
心の中で涙を流す。
.
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