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「はぁ…」と
愛美も情けない兄の姿に
盛大なため息。
その姿に
カチンッと来るが黙っていた。
何か言った所で
妹に倍返しされて
ボロボロになるまで
言われてしまうから…。
「兄さん、
親バカにも程があるよ。」
腰に手をあて、
頭に手を置いて
肩を落としながら言ってきた。
明らかに僕を馬鹿にしている。
こんにゃろ~、
僕は3つも上なんだぞ!
借りにも僕は…
「そのうち亜柚(アユ)さんに
飽きられるわよ…」
ブスッ
「飽きられて
離婚になるかもね…」
ブスッブスッ
「あっ…
そしたら
沙璃チャン達が悲しむね…」
心に矢が刺さりまくる。
「そんなの嫌だ~!
絶対、沙璃達には
悲しむことはしたくない~」
半泣きになりながら、
首を振った。
「それなら、
しっかり
仕事しましょうね?」
ニコッと小首を傾げて言う姿に
きっと周りは
ノックダウンされるだろうが
僕には後ろに
鬼がしっかり見える;
「う~」
それでも納得行かなくて、
渋っていると、
「あんまり子供に
付き纏ってると
嫌われるからね…」
ボソッと言った愛美の言葉に、
直ぐさま僕は
書類を手に取り、
パソコンと睨み合いし始めた。
そんな様子に、
愛美は満足したようにドアの方に歩き去る。
「…ホント…単純なんだから…」
そうボソッと言って、
笑っていたが、
等の本人は
聞こえていないようで、
さっきと打って変わって、
真剣な表情で仕事していた。
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