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一人の少年がいつもの通学路を歩いていた。
その少年は超能力養成学校「赤月学園」に通う高校一年生の上川尚希(かみかわなおき)。
季節は七月の上旬。
歩いているだけで汗をかく気温だ。
「あー。テスト面倒くさいなぁ。
何で俺らは超能力テスト並みに学力テストがあるんだよ。」
超能力養成学校である赤月学園は、個々の超能力のレベルによりクラス分けをしている。
A~EクラスまでありAクラスはエリートで学力テストは免除されている。
一番下のEクラスは超能力無しでも社会に出れるように学力テストは必須なのだ。
ちなみにこの上川尚希はEクラス。
今は学力も中の下ぐらい……。
いや……よくて下の上ぐらいだろう。
この少年は何かに長けている事もなく、一般の高校生と何らかわりない普通の学生だ。
超能力を使えるとゆう、普通なら非日常的なステータスも『赤月学園』に通っていたら、何の自慢にもならない。
むしろEクラスである尚希のレベルなら尚更だ。
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