No.4 SPver~七夕~

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*織り姫side* …明日の夜、やっと。 彦星に逢える。 大好きな、彦星に。 私は、明日の為と言っても過言ではないくらい 頑張って機を織っていた。 今も織っているけれど、 いつもと気持ちが違うので 指先が、心なしか踊る。 …けれど少し不安。 それは、この天気のせい。 窓から雨が降っているのが見える。 暗い夜を、さらに暗くする雲が 村を覆っている。 しとしとと降る雨をよそに 今は機を織るしかない。 私には、どうすることもできないのだから。 機織りを終え、布団に寝転がった。 溜まった疲れが一気に放出される。 「明日…どうか雨が止みますように」 そう呟き、私は目を閉じた。
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