雨 のち 虹

03/30 幸せを噛みしめる

地震があって、２週間。
ニュースを見るたび心が痛む。

当たり前のように普通に生きてて、普通に暮らしてる日常がなくなる。そうすると「普通」が懐かしく思える。今だってそうだ。水が放射性物質に汚染され、牛乳や野菜、魚が店から消える。ライフラインが止まり、食料もない場所もある。
けど、「普通」がひとつずつ取り戻されていくと、ありがたい、幸せだ、と思う。蛇口から水が出ること、店頭に新鮮な野菜が並ぶこと、毎日三食食べられることに感謝する。…いつかは、そんな気持ちも忘れちゃうんだけど。

私も昔は貧乏な生活を送っていた。明日のご飯もないような生活が続き、服は貰い物、おもちゃもあまりなかった。友達が「新しい服買ってもらった～」って言うと、ちょっと羨ましかった。新品の鉛筆がほしかった。今は…今も服は貰い物なんだけど(笑)、毎日三食食べれるし、パソコンやゲーム機がある。
幸せになりたいとか、こんな生活は嫌だ！出ていきたい！とか思うこともあるんだけど、普通がありがたいんだって分かった。スイッチを押したら電気がつくし、ボタンを押せばヒーターがついて部屋が暖まる。蛇口を捻れば水が出る。

当たり前のことができるって、幸せなんだなぁ。そう思った。