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気付かないうちに付いた傷。
キミと同じ職場。
キミは、私に笑いかけるコトは無かった。
暇な時間が訪れたトキ。
キミは、楽しそうに私の目の前に居る先輩と話してた。
私とメールしてるトキの雰囲気とは、全く違う…なんとも楽しそうな笑顔。
あぁ…キミは、そんな顔で
笑うんだったね。
久しく見てなかったよ。
だから、忘れてた。
まさか私以外の誰かに、思い出させられるなんて…思いもしなかった。
キミが、私以外の誰かと笑い合う度に、ズキ、ズキっと…まるで小さなナイフで心を刺されてるみたいだった。
私には、見せない笑顔。
幾度、笑い掛けても
幾度、待っても
見れなかった笑顔。
キミが休憩のトキ、きっと私が話し掛けなきゃ…キミは、一言も残さないまま過ぎ去って行ったよね。
その後も、私に話し掛けるキミ。それに笑って答える私。
ホントに笑ってたと思う?
私の笑顔の奥に゙痛み゙や゙悲しみ゙があったコトなんて気付きもしてなかったよね。
キミが笑ってくれないコトが
どれだけ、アタシの心に不安を宿すか知らない。
キミには、アタシがどう映ってるの?
まさか、強い女の子だなんて思ってないよね?
このアタシの…どこを見て強いなんて言えるの?
見せないだけで、不安だらけで、今にも壊れてしまいそうな心を抱えてるのに。
それでも、明日を見れるのは
信じてるから。
キミがアタシを好きで居てくれると。信じてるから。
だから、アタシは前を向いていられる。後ろを振り返らずに進んでいける。
キミが好きだから。
~fin~
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