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「オマエ、嫌なこと思い出させてくれてんじゃねーよ」
「は?なんでだよ?良いにぃーちゃんじゃんかよ」
「どこが!?」
「うーん」
「たとえば弟思いなところとか、弟を好いているところとか、弟を愛してるところとか、」
「かな?」
「なっ!?」
唐突に聞こえた声は俺のすぐ真後ろから
「あー、あと」
「弟に愛されたり、愛されたり、愛されたり、愛されたり、愛されたり、愛されたり、愛されたりしてる事」 「だな」
「クソ兄貴!!いったいいつの間に現れやがった!?」
「そして俺は、クソ兄貴を愛したことなんか、生まれてこのかた一度もねーよ!!!」
唐突に現れわけのわからない戯れ言をのたまっているのが残念ながら俺の兄だ、兄はこうやって毎日俺の迎えに来ては周りにいる人間(主に友野)にただの嫌がらせでしかない俺への愛を語り続ける マジ死んでほしい
そして俺より20㎝は高い目線で俺を見下し気持ちの悪い、にやけ面で言う
「俺はいつだってお前の傍にいるしお前を見守っている」
「だからいつ現れたか、なんてどうでも良い、俺はただお前が俺を必要としている時も必要としていない時もお前の傍に居続けそして全力で愛するだけさ」
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