戦地での野営

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 やがて、増援の部隊と補給部隊がやって来た。 彼らは、手際よく陣地の築城や負傷者の収容を行った。  私も、陣地の築城を手伝った。そうこうしているうちに補給部隊の野戦炊事班が夕食を作ってくれた。  今日のメニューは、キャベツのスープとイワシの缶詰に黒パンだ。 私が、配膳の食器を持って、列に並んでいると、マイヤー少尉が後ろから声をかけられた。 「おい、ハンス。お前の友達は一体どうなってるんだ??」  私は、こう聞き返す。 「フランツの事ですか??」  すると、マイヤー少尉は  「そうだ。いきなり、ポーカーをやっていたら、『自分もやっていいですか??』って聞いてきたら、負けた分を取り返そうとして、なめてかかったら、あっと言う間にやられたよ。」 と言った。  私は、心の中で(また、フランツかぁ。あいつは、昔から賭事の天才だからなぁ。) と思っていた。 そうこうしているうちに自分の番になった。  すると、マイヤー少尉が配膳を担当している兵士に  「おい、今日も頼むぜ。あと、こいつの分もな。」 と言った。その兵士は  「今日もですか??そういつもは出来ませんよ。」  と言った。
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