戦地での野営

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 私とフランツは食事が終わると、自分達の戦車へ行った。 すると、マイヤー少尉が、 「よし、ハンス。今からこいつの整備と足回りの掃除だ。」 と言われるとマイヤー少尉は私にシャベルを渡した。  実際やってみると、とても面倒だ。 何にしても、転輪の間の泥や石を残らず掻き出さなければならないからだ。 砲手のハンセン軍曹と共にやったがそれでも1時間以上はかかった。  やがて、転輪の整備と掃除が終わると、マイヤー少尉は、 「ハンス、今から寝ておけ。 今から4時間後ぐらいに哨戒に立たなければならないからな。」  そう言うと、マイヤー少尉は私に毛布をくれた。 やがて、日は沈み、辺りは闇に包まれた。 しばらくして、私が寝ていると、ハンセン軍曹が、 「おい、ハンス起きろ。交代の時間だ。」 と言った。 私は、戦車のハッチから身を乗り出し、サブマシンガンを手に取り、外の様子を見ていた。  この野営地の周りには味方の歩兵が警戒線が張られていた。
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