真夜中の敵襲

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 私は、近くで何かが動いた気がした。 まさか、敵兵?? だが野営地の周りには味方の歩兵が警戒線を張っているはずだと思い、気にしなかった。 しかし、その数分後 また同じ所で音がした。  私は、やはり不審に思いマイヤー少尉を起こした。 「少尉、マイヤー少尉。起きてください。」  とマイヤー少尉を起こすと 「なんだ、ハンス?? まだ交代時間じゃないぞ??」  と言った。 私は、 「近くの草むらで不審な音がするんです。」  と言うと、マイヤー少尉は、 「ウサギかなんかじゃないかぁ??」  と言い返してきた。納得の行かない私は、 「同じ所にずっと居るでしょうか??」  と言った。 「お前も融通の効かない奴だなぁ。もし、ウサギかなんかだったら、俺の分もやってもらうからな。」  とマイヤー少尉は渋々、戦車の外に出た。  私は、サブマシンガンを構え、マイヤー少尉は拳銃を右手に持って、音がした方へ近づいた。  しかし、何も居る気配はない。 「ほら、ハンス。何もいなかっただろう??俺の分も頼むぜ。」  とマイヤー少尉は戦車の方へ歩き出した。
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