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私は、フランツや他の兵士たちと
その屋敷に入った。
屋敷の中は騒がしかった。
沢山の高級将校や下士官たちが慌ただしく動いていた。
私達、補充兵たちの存在は全く気付かれていないようだった。
しばらくしてやっと目の前を通りすぎようとした将校が気付いた。
すると、その将校は
「おい、お前らはなんだ?? どこの部隊だ??」
と聞いてきた。すると、フランツは
「我々は、さっき到着したばかりの補充兵であります。」
すると、将校はすこし考えた後こう言った。
「お前たち、少し待ってろ。」
と言い、奥の部屋へ行った。またしばらくして、将校が戻ってきた。
すると、その将校の後ろには数人程の汚れた迷彩服を着た士官と、黒服を着た戦車兵がいた。
すると将校が
「各自、装備はその場に置け。そして、各小隊長についていき武器、弾薬を受け取れ。
おい、そこの2人はこの戦車長について行け。」
そう言われ、私とフランツは顔を見合わせた。
すると、その戦車長は
「早くしないか、お前はハンスだったな?お前は、俺の戦車に乗れ。フランツとかだったな?お前はシュミット曹長の戦車に乗れ。」
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