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敵に効果があったかは分からない。
しかし、あの悪魔の雄叫びは途切れることはない。
〔パシュパシュ〕
隠れている瓦礫に弾があたる。敵も銃を乱射しているようだ。 敵は怯む事なく突撃してくる。 その時、
「うわぁ!!」
フランツの悲鳴が聞こえた。 振り替えると、そこにフランツが左腕を押さえて、顔を真っ青にしていた。 フランツは
「うわぁ~撃たれた、撃たれた~!!」
と喚いていた。 私は、フランツの傷を見た。 しかし、傷はかすり傷程度だった。 私は、
「喚くなフランツ。掠り傷だ。」
とフランツを落ち着かせた。 フランツは落ち着いた様子だ。 一方、突撃してくる敵兵は、まだまだいるようだ。
〔ドガガガガガッ〕
〔バン、バン〕
〔シュパパパパパッ〕
MG42、MP40、7.92ミリKar98k小銃。我々は、あらゆる火器を撃ちまくった。 しかし、まだまだ敵はやってくる。 その内に、敵は50メートルぐらいまで迫ってきた。
〔ズカァーン〕
敵の投げた手榴弾で機関銃が沈黙する。 強烈な弾幕が止んだ敵は、一気に我々のもとになだれ込んできた。
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