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しばらくして、夜が明けた。 周りが明るくなるにつれて、昨日の戦いはが激しいものであったことが分かった。
戦死していた敵の部隊長を見つけた。 ソ連軍の部隊長は、突撃の際には必ず先頭に立って突撃した。
これは、ソ連軍兵士達から「チェキスト」とあだ名を付けられ、恐れられていた今のKGB(ロシアの情報機関)の前身であったNKVD(ソ連共産党直属の秘密警察)が指示していたからだ。
指示された目標を達成しなければ、指揮官は即銃殺だった。 NKVDは残虐な事を平気でした。 例えば、退却してきた味方の兵士を機関銃で射殺し再び突撃させた。 私とマイヤー大尉はその部隊長の所持品を調べた。 地図にコンパス、あとはトカレフ拳銃とタバコだった。 地図は我々の守備位置が事細かに記されていた。 敵はかなり偵察活動をしていたようだ。 その部隊長の階級は大佐だった。 どうやら、昼間に攻撃してきた部隊の指揮官だった。 どうやら、昼間の攻撃の失敗の責任を執らされて、突撃に参加させられたのだろう。 ともかく、敵はかなりの戦力でこのハーブスト地区を落とそうとしている事はたしかだ。
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