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総司令部からの打診はなかったが、その1時間後思わぬ増援が来た。
〔キュラキュラキュラ〕
とキャタピラを軋ませ瓦礫を乗り越えてくる突撃砲らしき車両が4両来た。
その車両は突撃砲でもなく、戦車でもなかった。 車体は重厚で前部からは丸太の様な太い砲身が短くでていた。
その車両の名前は「Ⅳ号突撃戦車ブルムベァ」 市街地戦闘用に開発された、Ⅳ号戦車の派生型の戦車である。
前部装甲は100ミリの傾斜装甲で絶大な防御力を有していた。 主な搭載兵器は15センチ榴弾砲とMG42機関銃が各1門ずつだった。 ブルムベァから、1人の砲兵が降りてきた。 ちなみに、ドイツ軍では戦車には戦車兵、突撃砲や自走砲には砲兵が乗車している。
その砲兵はマイヤー大尉に敬礼し、こう言った。
「第262突撃戦車大隊、第1中隊から派遣されました、ハント中尉であります。」マイヤー大尉は、
「よく、来てくれた。君たちの部隊が来てくれて助かったよ。」
とハント中尉の手を握り、握手をした。 ハント中尉とマイヤー大尉はすぐに教会に行き、作戦の概要を説明していた。
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