赤い津波、再び…。

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〔ドコーン〕 敵重突撃砲はいきなり、火を吹いた。 我々は、一瞬やられたと思った。 だが、敵の放った砲弾は全く関係の無い廃墟に命中した。 イワン共は、我々の瓦礫に設けた火点を警戒していて、隠れれそうな場所をしらみ潰しに砲撃していた。  それを見たマイヤー大尉は、 「ハンス、AP弾で先頭の奴を殺れ。距離560だ。」  と言い、戦車の隣に居た歩兵に  「あのアパートに行って、敵を側面から撃て。」  と言った。 歩兵は、それを聞くやいなや、それぞれにパンツァーファウストや、MP40を持って、アパートへと走って行った。 敵は、歩兵が隠れるアパートに迫った。 〔ズカァーン〕 案の定敵は歩兵の隠れているアパートに砲撃を加えた。 アパートはなんとか、崩壊しなかった。 そのうち、敵はの最後尾の戦車がアパートを過ぎた。  すると、マイヤー大尉は、 「ハンス、今だ!!撃て!!」 と叫んだ。 〔ズドーン〕 88ミリ砲が火を吹く。 〔ズドーン〕 敵重突撃砲は爆発した。  どうやら、砲弾か装薬に引火し吹き飛んだようだ。  「よし、次だ。AP装填急げ。」  とマイヤー大尉が言う。
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