赤い津波、再び…。

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マイヤー大尉が慌ててマイクを掴み、  「どうした、ハンセン。応答しろ!!」 と叫ぶ。 すると無線から  『助けてください大尉。こっちは、イワンに囲まれて動けないんです。戦車も左側のキャタピラが吹き飛ばされて行動不能』 とハンセン准尉が言った。マイヤー大尉は、 「なんとか頑張ってくれハンセン。こちらもかなり厳しいんだ。」 と苦し紛れに言った。 ハンセン准尉は 『りょ、了解。全力を尽くします。』 と言い無線が途切れた。 その間にもイワンは前進を続けた。 〔カァーン〕 〔カァーン〕 戦車のヘリスコープにイワンの対戦車ライフルが当たる。 「クソ!!イワン共め。ここまでやって来たか!!」 マイヤー大尉が叫ぶ。 敵は最終防衛線から100メートルに迫っていた。 「ウラー!!」  悪魔の叫び声が聞こえるまでに敵は迫ってきた。 〔ドガガガガガカッ〕 MG42が雄叫びをあげて敵兵をなぎ倒す。 しかし、一向に減らない。 その時だった、 〔シュルルル〕 〔ズドーン〕  敵兵達が吹き飛んだ。 「なんだ??地雷か??それにしちゃ、爆発が大きすぎる。」 とマイヤー大尉が言った。 すると、無線から 『大丈夫ですか??遅れてすみません。』
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